top of page
00014渕暗白黒細.jpg

​花+花物語 第2章

花+花 物語 第2章/ さて、「花+花やる」と意気込んだのですが、左半身が麻痺した私にできるのか? 脚立の上で30年以上暮らした私にできるのか? しかし生きていかないと。 障害者になって、この世界がいかに厳しいかを知った。 みなさんご存じですか? わたしは知らなかった。 障害者になると自動で障害者と認められ、各種、障害者用のサービスが受けられると思っていた。 でもそうではなかった。 入院中、免許の更新をするよう病院から言われ、障害者となったことを申請して新たに免許を書き換えるのだが、運転免許試験場に行くと、コロナの影響で入り口が出口と入り口に、半分に仕切られていた。 退院当時は杖で歩くのがやっとだったので、この狭いスペースは入れない、車椅子だと100%入れない、そのことを入り口付近の係員に話すと、入り口を出口の倍に設定してくれた。帰る際は反対に出口が入り口の倍になっていた。 だが入ったのはいいが、鞄を置く場所がない、片手しか動かない私が杖を突いているとその時点で手がふさがっているのだ、書類も出せずに困っているとそこに担当の検査官が迎えに来てくれた。ものごしの柔らかな女性だったのがせめてもの救いだった、そういう人を検査官に選んでいるのかもしれない。そしてオートマ限定にはなったものの、運転には問題ないということで、オートマ限定に書き換えられた免許書が交付され、ほっと胸をなでおろした。そこで初めて、障害者手帳の申請が必要と知り、その足で区役所に行く。 区役所の障害者用の駐車場は空いていなかった。 この障害者用の駐車場の件ではいろいろあった。 障害者になるまで気にしなかったが、私は一度も止めたことはなかった。 しかし、いざ障害者になるとひどく醜い状態だと気付く。ある日のコンビニでは若い二人の職人風の男が二人そこに止めて食事をしている。百歩譲って、そこが障害者優先でほかに駐車場が開いてなかったとする、開けておけばコンビニの売り上げにひびくので、止めるのはかまわない、優先だから。 だが、そこで食事はやめてもらいたい。できるだけ速やかに次来るかもしれない障害者のために空けてほしい。こんなことが数度あった。私はその都度お願いをする。たいていは謝られる。ただ止まっている時も、お願いをする。「できればあけておいて」とその効果か?私がいつも行くコンビニはたいてい空いているか、障害者のシールが貼ってある車が止まっているかになった。 店主辻尾 仁志 拝

問い合わせ

私たちのに興味がある方はぜひご連絡ください。

  • Facebook のアイコン
  • Twitter のアイコン
  • LinkedIn のアイコン
  • Instagram のアイコン
有難うございました!

9月1日お店がリニューアルオープン

bottom of page